FAQ

  • MHが出力するログを定期的に削除することはできますか?
    出力したログファイルなどを定期削除するメンテナンス機能を提供しています。保存期間や削除日をスケジュール設定することができます。
    メンテナンスについては、オンラインヘルプの「メンテナンスについて」を参照してください。
  • どんな形式のファイルと連携できますか?
    連携できるファイルはCSV形式です。
    区切り文字はカンマ(,)、セミコロン(;)、タブ文字、半角空白文字、コロン(:)に対応しています。
  • データベースへ接続するために事前に準備しておくことはありますか?
    MHはJDBCを利用してデータベースに接続します。各種ベンダーから提供されているJDBCドライバーを事前に準備してください。
    JDBCドライバーの設置など詳しくは、オンラインヘルプの「データベースへの接続」を参照してください。
  • マスターポータルにログインするユーザーの権限を管理することはできますか?
    ユーザーには「システム管理者」、「プロファイル管理者」、「運用管理者」の3種類があり、それぞれログイン後に行うことができる操作が制限されるなど権限管理されています。
    ユーザー管理については、オンラインヘルプの「ユーザー管理」を参照してください。
  • APIは公開されていますか?
    外部からのスケジュール実行についてAPIを公開しています。
    APIについて詳しくは、APIガイドを参照してください。
  • データをリアルタイムに更新することはできますか?
    MHの実行形式は現在スケジュールによる方式のみで、リアルタイム連携はできません。ただし、時刻指定間隔を調整することで、連携の即時性を上げることが可能です。
  • データはどのようなタイミングで更新されるのですか?
    時刻指定によるスケジュール実行になります。月次、週次、日次で指定することができ、最小単位では1分ごとの実行が可能です。
    スケジュールについては、オンラインヘルプの「スケジュールの一覧」を参照してください。

バージョンアップの手順

定義情報等はデータフォルダーに保存されているため、データフォルダーをそのまま利用することにより、旧バージョンをアンインストール後に新バージョンをインストールすることでバージョンアップすることができます。

バージョンアップを次の手順で行います。

(1) ASTERIA MDM One MHサービスを停止します。

(2) 旧バージョンのインストールフォルダをバックアップしておきます。
  (データフォルダーはそのまま利用するため残しておきます。)

(3) ASTERIA MDM One MHの旧バージョンをアンインストールします。


(4)新バージョンをインストールします。このとき次の2点に注意してください。
 ※インストールの際、データフォルダを初期化せず、既存のフォルダを指定します。
 ※インストールの際、サーバーの管理者のパスワードは前回インストールしたときに
  指定したパスワードと同じにする必要があります。



基本用語

mh_img01.jpg

【MDM One MH (図中央)】


MHは、マスターハブの機能を提供します。マスターハブとは、分散したシステムのマスターデータ同士を連携するシステムです。MHは、マスターポータルデータシンクロナイザーInternalDatabaseの3つのモジュールから構成されます。

マスターポータル

ブラウザーベースのユーザーインターフェースで、単に「ポータル」と呼ぶこともあります。マスターポータルでは、マスターデータを連携するための定義(マスタープロファイル)などを管理したり、各スケジュールの実行状況を監視したりすることができます。

データシンクロナイザー

マスターポータルで定義した内容に従って、マスターデータを連携するためのエンジンです。

InternalDatabase

MHが内部的に利用するためのデータベースサービスです。堅牢性を求める場合、外部のデータベースを利用することを推奨します。

センターリポジトリ

連携の中心となるマスターです。単に「センター」と呼ぶこともあります。ソースからターゲットへマスターデータを配布するときに利用できる共通の項目などを作成して統合マスターのように利用することができます。

【連携元/連携先】


システム

マスターデータ連携を行う連携元や連携先の基本情報の設定を「システム」と呼びます。

ソースマスター

連携時の主マスターとなるシステムです。単に「ソース」と呼ぶこともあります。MHはソースマスターからデータを読み込み、その差分情報をもとにセンターリポジトリターゲットマスターへとマスターデータをコピーします。通常、マスターデータの登録や更新などのメンテナンスは通常ソースマスターのユーザーインターフェースを利用して行い、ターゲットマスターへはMHからのみ更新することになります。

ターゲットマスター

連携時のデータ配布先マスターとなるシステムです。単に「ターゲット」と呼ぶこともあります。MHはソースマスターから取得した差分情報をもとに各ターゲットマスターに対してデータを配布します。ターゲットは複数あることもあります。

【マスターポータルでの用語】


マスタープロファイル

マスターデータの連携を行うための設定です。単に「プロファイル」と呼ぶこともあります。マスタープロファイルには、次の情報が含まれます。
・各マスターの情報(ソースターゲットセンターリポジトリ)
・マスター間のマッピング定義(マッピングアクティビティ)
・同期処理時の設定

マッピング

システム間で同期する際に入力データを変換し、指定された出力項目に割り当てるための処理です。文字列の操作や四則演算、テーブルを利用したデータ変換を簡単に処理するマッピング関数があります。

スケジュール

同期/連携機能をどんなタイミングで実行するかの設定です。

ジョブ

ソースからセンターへの同期や、センターからターゲットへの1つ1つの同期処理です。たとえば、ターゲットが3つあるマスタープロファイルでは次のような4つのジョブができます。
・ソース ⇒ センター
・センター ⇒ ターゲット1
・センター ⇒ ターゲット2
・センター ⇒ ターゲット3

ジョブグループ

ジョブを複数まとめたものです。ジョブグループをいくつかまとめたジョブグループや、ソースからセンターへの同期処理だけをまとめたジョブグループなど様々な構成が作成できます。

休日設定に関する注意事項

MDM One MHのメンテナンス実施中、休日設定メンテンナンスで下記のようなエラーが発生する場合があります。


休日設定のメンテナンス時にエラーが発生しました : 日本の休日com.infoteria.mdm.definition.holiday.calendar.HolidayParseException:
net.fortuna.ical4j.data.ParserException: Error at line 1: Expected [BEGIN], read [<!DOCTYPE HTML PUBLIC ]


若しくは、

休日設定のメンテナンス時にエラーが発生しました : http://asteria.jp/cal/japaneseholidays.icsjava.io.IOException:
Server returned HTTP response code: 503 for URL: http://asteria.jp/cal/japaneseholidays.ics


または、

休日設定のメンテナンス時にエラーが発生しました : http://asteria.jp/cal/weekend.icsjava.io.IOException:
Server returned HTTP response code: 503 for URL: http://asteria.jp/cal/weekend.ics


※上記はmdm-engine.logにて確認することができます。


上記のエラーメッセージはMHの休日設定のメンテナンス時に休日定義ファイルが不正な状態になっているか、休日定義情報が取得できない状態になっている場合出力されます。

対応策については下記のような方法が考えられます。mdm-engine.logで上記のエラーメッセージが出力されるようでしたら下記の対応策で改善されるかご確認ください。


【休日定義ファイルの入手】

1.下記のURLから土日休日情報をダウンロードし、ローカルに保存します。
http://asteria.jp/cal/weekend.ics

2.下記のURLから日本の祝日情報をダウンロードし、ローカルに保存します。
http://asteria.jp/cal/japaneseholidays.ics


【新しい土日休日の定義の追加】

3.MHのマスターポータル > 設定 > 休日管理 > 休日定義画面にて休日定義のタイトルバーから「新規」をクリックします。

4.休日定義の新規作成画面が表示されますので、下記の内容を参考して各項目を設定します。

  • 名前:土日休日定義の名称を指定します。
  • 設定方法:「アップロード」を選択します。
  • ファイルパス:上記の「1.」で保存したファイルを選択します。
  • ファイル形式:「ICS」を選択します。

5.休日定義のタイトルバーから「保存」をクリックして、設定した内容を保存します。


【新しい日本の祝日の定義の追加】

6.MHのマスターポータル > 設定 > 休日管理 > 休日定義画面にて休日定義のタイトルバーから「新規」をクリックします。

7.休日定義の新規作成画面が表示されますので、下記の内容を参考して各項目を設定します。

  • 名前:日本の祝日定義の名称を指定します。
  • 設定方法:「アップロード」を選択します。
  • ファイルパス:上記の「2.」で保存したファイルを選択します。
  • ファイル形式:「ICS」を選択します。

8.休日定義のタイトルバーから「保存」をクリックして、設定した内容を保存します。

※休日定義の追加については下記のオンラインヘルプもあわせてご参考ください。
 https://mdmone.asteria.jp/documentation/mh/current/help/portal/holiday/definition/definition_add.html


【休日設定の変更】

9.MHのマスターポータル > 設定 > 休日管理 > 休日設定画面にて休日設定のリストから編集する休日設定をクリックします。

10.画面の右側の休日定義項目で休日設定として使用する休日定義を指定します。
ここでは上記で新たに追加した休日定義のみ、チェックを入れてください。

11.休日設定のタイトルバーから「保存」をクリックして、変更した内容を保存します。

※休日設定の変更については下記のオンラインヘルプもあわせてご参考ください。
https://mdmone.asteria.jp/documentation/mh/current/help/portal/holiday/setting/setting_update.html


【旧休日定義の削除】

12.MHのマスターポータル > 設定 > 休日管理 > 休日定義画面を開きます。

13.削除する休日定義の削除アイコンをクリックします。

14.確認ダイアログが表示されるので、「OK」をクリックします。
ここでは旧土日定義と旧日本の祝日定義を削除します。

※休日定義の削除については下記のオンラインヘルプもあわせてご参考ください。
https://mdmone.asteria.jp/documentation/mh/current/help/portal/holiday/definition/definition_delete.html